コハラレーシングテクノロジー代表の小原 斉がレースへの情熱や今までの自身の経験を綴るブログ。
“追悼”
Post Date:2011/04/25
皆さんに悲しいお知らせをしなければなりません。
昨日夕方、高橋 江紀選手が交通事故で他界されました。
今シーズンから心機一転、新チームに移籍して「すごく調子が良い」と言っていた矢先の事故で、志半ばで逝くのは心残りだったろうと思います。
先の東日本大震災で全日本のスケジュールが延期になった後は、支援物資を集めたり、義捐活動、募金運動にも積極的に参加して、事故の前日に行われた桶川スポーツランドのチャリティーイベントでは、スタッフとしてイベントを成功させる為に頑張ってくれていました。
2007年12月に、「自分がライダーとして成長する為に力を貸して欲しい」と言って何時になく真剣な顔でワークショップに現れたあの日。
思うように走れない現実と、もっとやれる筈だと言う心の葛藤が見え隠れする中、新しいシーズンに対する期待で目を輝かせていた姿が、昨日の事のように思い出される。
江紀、俺はお前の力になってあげられたのだろうか?
小学生の頃から知っている江紀は、俺にとっては弟と言うよりは息子のような存在で、頑張って欲しいと言う思いからいつも厳しく接していた。
「お前ならもっと出来る筈だ」、いつもそう信じていた。
あの時もっとこうしてあげていればとか、もっともっと江紀の力になってあげられたんじゃないかとか、昨日からそんな事が頭の中でぐるぐるまわって悔やまれてならない。
いつも顔をくしゃくしゃにして、満面の笑顔で近づいてきた江紀。
パドックの誰からの愛されていた江紀。
高橋 江紀選手のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
Update:小原