コハラレーシングテクノロジー代表の小原 斉がレースへの情熱や今までの自身の経験を綴るブログ。
“世界と戦う”
Post Date:2013/10/10
岡山国際では皆さん既にご存知の通り、渡辺一馬、長島哲太が優勝する事が出来ました。
一馬は本当に強くなったと思います。
落ち着いて、自信を持って走れているし、やはりメンタル面の成長が一番大きいのかなと思います。
タイヤを含めたハード面は開幕からほとんど変わっていないので、一馬の成長の賜物ですね。
この調子で最終戦も優勝で締めくくれれば、一人前と言っても良いと思います
哲太はやっと勝てました。
開幕戦から勝てそうな手応えは有りながら、なかなか結果に結び付けられずにいましたが、今回の優勝で哲太もふっきれたと思います。
シーズン中盤はいろいろ考え過ぎて悩んでいたようでしたが、もともとポテンシャルのあるライダーなので、気持ちが乗ってくればとんとん拍子に成績も上がってくると思います。
最終戦の前に、もてぎのMoto2代役参戦も決まりましたし、今シーズンを好調のまま締めくくれるように頑張って欲しいですね。
先日、スポーツニュースを見ていて思った事があります。
「世界と戦うと言う事」
競馬の凱旋門賞、日本競馬界にとっての悲願とも言える「凱旋門賞優勝」は今年も叶いませんでした。
私は特に競馬に詳しい訳ではありませんが「勝てそうで勝てない」負のスパイラルに陥っている感じがしました。
対して、体操の白井選手。
17歳で世界体操初出場で金メダル。
まさに勢いを感じる優勝だったと思います。
若さゆえに余計な事を考えずに思い切った演技が出来たのか、周りにすごい先輩がいたから落ち着いて集中していたのか、状況は判りませんがプレッシャーを感じずに「自分は出来る」と信じている顔に見えました。
世界で戦う以上、世界レベルの技術、センス、パワーが必要なのは言うまでもありませんが、勝敗に最も大きく影響しているのは「メンタル」だと感じました。
スポーツの種類に関わらず、おおよそ全ての競技において、世界一になる為には「世界一のメンタル」が必要なんだと思います。
野球の王 貞治氏が言っていました。
「記録を破る時には勢いが必要だ」と・・・
世界と戦う為には、プレッシャーを跳ね除ける位の「勢い」と、プレッシャーに動じない「鉄のハート」が必要なんだと思います。
もうすぐ「MotoGP」がもてぎにやってきます。
やっぱり世界一を争うメンバーの中に日本人が入っていて欲しいですよね。
MotoGPの日本人チャンピオンが生まれれば、日本のレース業界を取り巻く状況も少しは変わるんじゃあないですかね・・・?
その日を夢見て、我々も頑張ります。
Update:小原