コハラレーシングテクノロジー代表の小原 斉がレースへの情熱や今までの自身の経験を綴るブログ。
“No Pain No Gain”
Post Date:2012/05/28
開幕から3戦を終えた時点で、ST600は思わぬ苦戦を強いられている。
昨年の状況から言っても楽に勝てるとは勿論思っていなかったが、想像していた以上に差は大きかった。
今有るトップとの差を埋めるのは容易な事ではない。
一馬の調子は決して悪くないし、「これでもか」と言うほど頑張っているのは伝わってくるので、本人もさぞかし悔しいのだろう。
チームとしてもこのまま指をくわえて見ている訳にも行かないので、オートポリスでテストを行い、ハード面の性能向上を目指していろいろなパーツを試した。
結果、良いテストが出来たし、多少の性能向上は得られたものの、依然としてトップとの差は大きく感じられた。
ライダーにも好不調の波はある。
ライダーが好調な時に周りの環境を整えてあげて良い結果を出し、さらに大きな波に乗せてあげられたら一気に飛躍する事が出来るかもしれない。
しかし、残念ながら現状はそういう状態にはなっていない。
ライダーはまだまだ行ける手応えなのに、ハードが付いてきていないのだ。
悔しいだろうし、苦しいと思う。
今は、ライダーも、チームも我慢の時だ。
厳しいこの状況の中でもがいて、諦めずに努力し続ける事で大きな成果を生む時が来ると信じよう。
「No Pain No Gain」
チームのスローガンにしているこの言葉の通りに、我々は今の苦境を乗り越えて行く。
Update:小原
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