コハラレーシングテクノロジー代表の小原 斉がレースへの情熱や今までの自身の経験を綴るブログ。
“日本と世界”
Post Date:2010/12/21
先日、「清成 龍一 BSBチャンピオン記念パーティー」(正式名称は判りませんが・・・)に行ってきました。
関係者数名のパーティーに声を掛けて頂いたので、俺が行くのは場違いなのでは・・・?と思いつつも、お祝いをしたくてのこのこと出かけて行きました。
気心の知れた近しい人達の集まりだった為、非常にリラックスした雰囲気で、参加した皆さんが本当に嬉しそうにしていたのが印象的なパーティーでした。
改めて、「清成、本当に良く頑張った。おめでとう!」
日本人ライダーが海外で活躍する事は、日本のレース界にとって大変大きな意味を持ちます。
日本で頑張っているライダーのお手本である事はもちろん、海外のチームやメーカーに日本人ライダーのレベルの高さをアピールする事によって、後進の海外進出の可能性を広げる事になるからです。
世界に繋がる道筋が見えてくれば、はっきりとした目標を持って頑張れるようになり、日本国内のレベルもおのずと上がってくるでしょう。
レベルが上がってくれば「また一歩世界が近くなる」、相乗効果でどんどん良くなって行くと思います。
そして、全日本の次には「世界」が繋がっているとなれば、協賛、応援して頂ける企業も出てくる可能性が増えるのです。
とにかく、海外で戦う日本人ライダーには、日本の代表選手として大いに活躍して貰わないと困るのです。
と、ここまで、海外で日本人ライダーが活躍すれば全て良くなると言うような事を書いてきましたが、現実はそう簡単ではありませんよね〜?
今年、Moto2に数戦参戦した手島選手が「向こうで走った方が絶対に速くなる」と力説していましたが、それは単に世界の方がレベルが高いからだけでは無いと思います。
レースを取り巻く環境であったり、観客も含めてレースに携わる人達のモチベーションの高さなど、ライダーをその気にさせる環境が整っている。
逆に言えば、今、日本には「速いライダーを育てる環境」が整っていないと言う事です。
これは大変大きな問題ですが、レースに関わる全ての人が真剣に改善に取り組んでいかなければいけない大命題だと思います。
日本と世界との一番大きな差は、レース環境なのかもしれません・・・?
今月に入って、桶川スポーツランドとサーキット秋ヶ瀬で今年のシリーズ戦の最終戦がありました。
どちらも大変盛況で、活気が在り良い雰囲気でした。
新しいシリーズチャンピオンも生まれて、この中から近い将来「世界チャンピオン」が誕生する事を願ってやみません。
Update:小原